180919教師が腫瘍のある髄膜を煮込む

Nさん(インターンシップでお世話になった社員さん)と話す機会があったが、普段とどこか雰囲気が違って異様に落ち着いていて、逆に胸騒ぎがした。


私は一人で交差点近くの歩道を歩いていた。天候は荒れていて、信号待ちをしているピザ配達の小型バイクなどが次々となぎ倒されるほどだった。歩行者に「バイク倒れてるぞ」と指摘された運転手は、自分が運転している以外のバイク(信号にはなぜか無人のバイクも並んでいた)も立て直していて、危なっかしく見えた。

私が右側の歩道を歩いていると、信号を挟んだ向かいの歩道から、警察のような男性が仲間に「すぐ来て!早く!」と切羽詰まって叫んでいるのが聞こえた。何か尋常ではないことが起こっているようで、不安が掻き立てられた。警察はその場では具体的に何が起こっているのか言わなかったが、後で、あの騒ぎの原因はNさんが全身縛られた状態で道路で発見されたことだと知った。このとき私はまだ、Nさんは不運にも何かの事件に巻き込まれてしまったのだろうと思っていた。

何日かして、Nさんがものすごい状態で亡くなったと知らされた。誰かに恨まれて殺されてしまったのかと心配したが、そうではなかった。聞いた話では、Nさんにはどこかに腫瘍があって、自身でも死期を悟っていたので、普段はできないようないろいろなことを試していたらしい。身体を縛って道路に放り出したのもその一環だったようだ。こういった行為が自発的なものだったと知って、少し安堵した。


うちのおじいちゃんの家に外国人の英語教師が訪問することになっていたが、急にキャンセルされた。理由は、その教師が自分の髄膜を煮込んでしまったかららしい。髄膜には腫瘍があったが、手術などが面倒だったので煮込んだのだという。このことについておばあちゃんと話したが、心配する私に対しておばあちゃんはだいぶ楽観的だった。

Nさんと英語教師には、師弟関係のような繋がりがあった。