161201 カジキマグロに変身する魔法使い

魔法使いの男がいた。窃盗を繰り返していたが、なぜか悪い人という印象はなかった。

私は外国人のような人に畳を複製したいと依頼されたが、繊維が二方向に複雑に編み込まれているので難しそうだった。自分では可能かどうかの判断ができそうになかったので、「主人公が帰ってきたら返事しますね」と答えておいた。その主人公というのは、上記の魔法使いのことである。

その後、仲間と共にどこかに忍び込むために、絵画の額や梯子、窓の縁などを伝って慎重に下りて行った。下りる際には紙釜敷を使わなければならなかったが、下りる本人は両手が塞がっていて取れないので、私が下りて来る仲間を受け止めてあげた。

魔法使いとその弟子の男が、ホームセンターのような店を訪れていた。二人は誰か見つかってはいけない人から逃げ回っていた。魔法使いは隙を見ては空中でクロールや背泳ぎなどをして遊んでいた。弟子もやってみようとしたが、宙に浮く能力がないので、床に這いつくばってクロールすることしかできなかった。

二人は、ある人のお葬式に出席させてほしいと女性二人に頼みに行った。女性たちは激しく拒絶した。多分、亡くなった人の死因に魔法使いたちが関わっていたのだろうと思う。しかし彼らは今は更生していて、真剣に懇願していた。拒絶するたびに女性が前に進んで行くので、魔法使いたちもそれについて行った。角を曲がる度に彼女たちが待ち構えていて、彼らを拒絶した。

進んで行くと、道端に猫が寝ていた。その猫は、絶対に起こしてはならないらしい。飼育係らしい女性が傍にいて、「静かにして」という意味で「しーっ!」と言ったが、その音に猫が目を覚ましてしまった。途端に皆に緊張が走ったが、弟子が猫に餌をやって、魔法使いがカジキマグロに化けてみせることで、場を和ませた。このことで、女性二人にとっての彼らの印象がだいぶ良くなったようだった。