161016 社会人と合同で部室を使用する

私たちの部活は、社会人のサークルと合同で部室を使わなければならないことになっていた。社会人の方は午前、私たち大学生は午後、と部室の使用を制限されていたので、直接彼らと会う機会はほとんどなかった。

部室はフローリングの床で、壁には大きなロッカーがついていた。

練習毎に餃子みたいなもの(以後「餃子」とする)を出さなければいけない、という決まりがあった。餃子とは、焼いていない餃子の皮にピンク色の具を包んだものだ。生のままで食べるので、外見は八ツ橋にも似ている。ピンク色の具は、甘酸っぱい上に苦味もきつく、とても不味かった。

私たちが練習するのは大人グループの後なので、私たちが来る頃には既に彼らの作った餃子がたくさん残っており、自分たちで作る必要はなかった。彼らの作る餃子は、大きさも形もばらばらで、具の量もまちまちだった。

練習終わりには、私たちでその餃子を処分しなければならない。私は「それ残ったやつおにぎりにしといて」とM先輩に指示され、いくつかの餃子をこねておにぎりの形を作った。

部活ではたまに着物で練習する機会があるが、家が遠い人は部室に着物を置いて帰ることができる。そのような人は、ハンガーにかけた着物をロッカー内のクローゼットに掛けていた。Nくんもその一人で、彼の緑色で艶々している着物がロッカーにあるのが見えた。私は、着物を畳んだり持って帰ったりしなくていいのを羨ましく思った。