161013 園児と共に脱出ゲーム風の登山

私は突然、山に登ろうと決意した。登り始めたが、最初からものすごく急な坂があり、手を使って四足歩行をしないと登れないほどだった。

ようやくその一つ目の坂を登り終えると、前方から人の気配がした。注意を向けてみると、色とりどりの帽子を被った小さな頭が向こう側から下りてくるのが、木々の隙間から見えた。私はそれに驚いて、さっき登った坂からずささっと滑り落ちてしまった。

下りてきたのは、列をなした保育園児たちと、それを引率していた男だった。引率の男は私を見ると、「一緒に登山して、山に登る園児を増やしていこう」と勧誘してきた。少子化のことを思い浮かべて、「減る一方なんじゃないですか?」と尋ねると、「まあそうなんだけどね」と返ってきた。しかし男が考えていた理由は、私とは別だった。「どんどん病気が子どもたちを奪っていくから…」と男は暗い顔で言った。

一緒に登山するにあたって、体力に不安があった。「小学生並みの体力しかないんです」と言うと、男は励ましの言葉を返してきた。

私たちが山のふもとで話していると、Mちゃんが芸能人Sと共にやってきた。私は、こんなところでMちゃんと出会うのが恥ずかしくて、顔を背けていた。

Mちゃんは、以前に私とMちゃん、Sの三人で撮ったプリクラを持ってきていて、それを男に見せていた。Sは、写されている自分の顔が不細工だったらしく、「これやらせなんじゃないのー?」と言って笑っていた。

会話を聞いていると、Mちゃんは私がそこにいて顔を背けていることに気づいているようだった。

Mちゃんは、毎月二十日に実家に帰省していると言っていた。長期間まとめて帰る機会がない代わりに、短期間だが定期的に帰るようにしているとのことだ。

私はその男や園児と共に、山の探索を始めた。これは脱出ゲームのような操作感で、画面上の気になる部分やアイテムにタッチすると、それに対応したアクション(そのアイテムの取得、その部分の詳細な調査など)ができるようになっていた。

私は持っていたアイテムを沼の浅瀬に落としてしまった。そのアイテムは、沼の水面から見えてはいるものの、取ろうにも近づくことすらできない。通常の脱出ゲームでは、いくら見えているからといって手の届く範囲でないとアイテムを取ることはできないため、私は完全に諦めてしまった。しかし、男が「これは普通の脱出ゲームとは違うので、手の届く範囲になくとも画面内にあるものは操作できる」と教えてくれた。確かに、落としたアイテムをタップしてみると、それを取り戻すことができた。しかも、それを探している間に水色のビー玉が落ちているのも見つけたので、それも拾った。実は、このビー玉の存在に気づかせるためにプレイヤーがアイテムを落とすように仕組まれていたのだ、ということにここで気づいた。

さらに、落ちていたドングリも拾った。割ってみると栗が出てきて、その栗も割っていくと、何重もの殻の重なりになっていることがわかった。内側から二番目の殻の内側に野菜が付着していたので、それをゲットした。

また、茄子の輪切りに爪楊枝が刺さったものを二つ見つけた。しかしそれらは泥で汚れていたため、私は初めトンカチだと見間違えてしまい、トンカチの用途で使用してしまった。

男の率いる登山メンバーのうちの一人は、私と同年代くらいの、パキスタンから来た女性だった。彼女は、私が短期留学で出会ったトルコ人女性に似ていた。なぜここに来たのかと尋ねると、歴史や文化が積み重なっているこの土地が一番いいのだと男が答えた。そして、母国のパキスタンは紛争の真っ只中で「発光」しているから、国内に留まることはできないらしい。