160703 お父さんに化けた泥棒から逃げる

深夜、私とお母さん、お父さんの三人で家にいたが、何か不審に思うことがあり、私たちは近くに泥棒がいるのではないかと疑い始めた。私はすぐに三人で逃げて泥棒を撒こうと提案した。

私たちは家から少し離れたT字路までダッシュした。全く隠れることなく逃げたので、監視カメラなどあったらすぐにバレてしまうなと思った。しかし、田舎なので隠れるところもなく、それなら素早く逃げることに重点を置くしかない、と考えた。

ここからどこに逃げようかと話し合った。祖父母の家に行くか?という案も出たが、どうせ泥棒にはその家の存在も知られているだろうと思ったため、却下した。後から考えると、このときお父さんはすでに泥棒に入れ替わっていたので、話し合いの内容も操作されていたのではないかと思う。

やがて、三人は郵便局に辿り着いた。窓口で「手続きがしたい」と言うと、受付の女性に暗証番号を聞かれた。お母さんは、少し不審に思いつつ、普通に答えてしまった。

私はこの時点から第三者的な立場も手に入れていて、お母さんが暗証番号を教えるべきでないということも、お父さんは泥棒の変装であるということも知っていた。

お父さんは、郵便局の窓口の内側に入って何か作業をしていた。泥棒は本来郵便局の関係者のようで、いつもの癖でつい中に入ってしまったらしい。ここで、やっとお母さんもお父さんの正体に気づき、私たち二人は逃げ出した。泥棒は、「やっちゃった」というような反応だった。

私たちは外に出た。この頃には私は傍観者的立ち位置になっており、私の実体は誰にも見えていないようだった。私はお母さんが泥棒から逃げている様子をただ見ていた。

郵便局の外は狭く入り組んだ商店街のような場所だったが、横道への入り口はほぼ全てクリーム色の柵によって閉鎖されていて、入れそうになかった。

周囲には露店の服屋があり、服がたくさん吊るされていた。しかし、その中に紛れ込むのは困難そうだった。服はある程度地面から浮いているので、下から覗き込まれたら簡単に見つかってしまうからだ。

泥棒に捜されなさそうな隠れ場所を探したが、私が目星をつけた場所は一番最初に捜されていた。