160612 呪いと人喰い生物が蔓延する映画

人を食べる生き物(以後「人喰い」と呼ぶ)が蔓延し、また生き埋め事件が発生したり藁人形が出たりするなど呪いが頻発するようになった。そしてこの話はいつの間にか映画内のことに変わっていた。この映画の興業収入についての予想を言い合う関係者らの話が少し聞こえてきた。

映画の内容は、以下のようなものだ。2つの大学生くらいの仲良しグループがいて、片方が生き埋め、もう片方が藁人間について冗談を話していた。彼らは、「生き埋めになっちゃいそうだよねー」「やめてよー」というような会話で笑い合っていた。このときは、まだ世界は平和で、生き埋めや藁人形の話などは全く現実味のないものであった。しかし、このような話が現実となっていき、最終的にはこれらの怪が合併してさらなる怪奇現象を引き起こすなど恐ろしい事態となった。この映画はその過程を描いたホラー映画であった。

いつの間にか私は映画の世界に入り込んでいた。

店のレジにて誰かに話しかけると、その人は私の話しかけた文脈を無視して「誰かに見られている」ということを伝えてきた。これによって、私は映画のホラー展開がいよいよ本番に差し掛かっているということを悟り、怖くなった。

ある病院の受付で、私は受付の練習をすることになった。大人の女性スタッフ(現実でのバイトの先輩に似ている)を客と仮定して実践練習が始まった。バイトで勤務している男子大学生が、私の右隣に立って指導を行ってくれていた。受付台のドロワーの手前に数字を立てておいて、これを使うことで学生客の学年と年齢を確かめることができる。

そのとき、受付に人喰いの小学生たちが保護者と思われる大人たちとともにやってきた。私はなるべく彼らを見ないようにしたが、彼らはあちらこちらに移動するので、つい目に入ってしまうこともあった。彼らは名探偵コナンに出てくる犯人のように黒い影でしかなく、ぼんやりとしていた。彼らは私たちには興味を示さず、互いに喋りながらお菓子を食べていた。

しばらくすると、私の左の頬が疼いてくるのが感じられた。私は何故か、これが人喰いの仲間として取り込まれる感覚なのだろうかと思った。