000000 魚を銛で突き刺す大会で2位に

身体能力などを試す大会が週に一度行われる。この大会には日本全国から何万人もの応募者があり、私もこれに参加していた。

予選をクリアすると本選に進むが、その時点でもう何十人かにまで減っている。最終決戦は、魚に銛を突き刺して制限時間内に何匹獲れるか、という勝負だった。私とYくん、Sちゃんの三人が決勝に進出した。Yくんはこれまでの戦績も抜群のエリートである。Sちゃんは、私と一緒に頑張ってきた仲間だ。

台から飛び込んで入水することになっていて、まるでバンジージャンプのようだった。命綱は、銛に括り付けてあるロープのみで、銛を手放してしまったら即死かもしれない。審査員に「この(銛に付いている)ロープを体に括り付けてもいいですか?」と尋ねると、了承された。もし体に括り付けるなら、入水してから外さなければ身動きが取れないので、時間のロスを生んでしまうが、それでも安全を優先して結び付けることにした。

海底に潜り、手あたり次第、魚にどんどん銛を刺していく。しかし、カウントされるのは特定の一種の魚だったことを思い出した。「ホ」から始まる間抜けな名前だったことは覚えている。しかし名前だけ教えられても見分けがつかないのではないかと思っていたら、その魚にだけ、前に名前が書かれた看板が用意されていることに気付いた。魚の顎の下から、銛で何度も突いた。たまに、もともとその場所に穴が開いている魚もいて、やりにくいなと思った。

息が苦しくなったら海面へ出て息継ぎをしていたが、思っていたより息が続いた。私は6匹を捕まえ、海から出た。Sちゃんも私と同じ6匹で、Yくんは13匹も捕まえていた。

会場から出ると、家族にLINEで、私が2位になったことをわくわくしながら話した。試合中はずっと家族から離れて生活していたので、このような報告ができることが本当に嬉しかった。